倭伝・倭人伝において、魏志が魏略を引用したと信じる向きは、官名に注目していただきたい。
魏志と魏略の官名には異なるものがある。
魏略は現存せず逸文であり、魏略の引用として記述されたため誤写の可能性がある。また、同様に現存する魏志も写本であるため誤写の可能性がある。
しかし、どちらが正しいかは問題ではない。
実は魏志における官名は、その文字を抜き出して別の文章として読ませるために書かれているもので、実際の官職者の氏名または役職名を記述したものではない。
したがって、魏略逸文が本物であるとすると、一見官名に見える魏志の記述を魏略が引用したことは明白である。
魏略が官名を記述していること自体が、証拠である。
「魏志における官名は、その文字を抜き出して別の文章として読ませるために書かれているもので、実際の官職者の氏名または役職名を記述したものではない。」
あとはこれを証明するだけである。