【魏志倭人伝の解読における論理的思考法】 https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGX5TGKS
要約
この論文の目的は、倭人伝の解読において、従来重要視されている二次資料に依存したアプローチを排し、論理的な文書の一次読解を行うことにより、倭人伝の特殊な仕掛けと文書構成を解明し、従来の倭人伝の解読が、一次読解の段階から誤っていることを明らかならしめ、以て倭人伝の文章字句に忠実な読解を提供することに存する。
まず、倭人伝の二面性と著者陳寿の意思を理解して、論理的思考に基づき読解するならば、特殊な仕掛けの存在を推察できることを述べ、陳寿の指示文と指示に従うことで得られる事柄について考察し、その結果としてもたらされる序文の内容について述べ、倭人伝の文書構成を明らかにして真の姿を示し、本文の翻訳を解説して倭人伝の主体国の姿を考察した後、前後に書かれた他の文献についての評価を行い、陳寿が書いた倭人伝の唯一無二の独自性を説く。
